日本TVで放送されていた「億万の心」をハードディスクであらためて見た。
CoCoonで保存している映像のライブラリをDVDレコーダーの東芝のRX-4で管理している。
2005年03月12日(土)放送分の「ダイソン」だ。
http://www.ntv.co.jp/okuman/02_backnumber/050312/01.html
http://ntv.naver.co.jp/go.php?url=http%3A%2F%2Fwww.ntv.co.jp%2Fokuman%2Findex.html
億万長者になった人たちの視点を解説した番組であるが、毎回、見ていていくつかの共通項を見出すことができる。
毎回登場する億万長者たちに共通することに8つの法則性を見出すことができた。
【第一の法則】 "気づきの瞬間”は普段からの興味から訪れる
【第二の法則】"熟成期間"を経なければ、ひらめきは訪れない。
【第三の法則】"ひらめきの瞬間"は、何気ないところから。
【第四の法則】ひらめきを具現化するR&D
【第五の法則】製品とサービスの差別化
【第六の法則】社会的影響力のマーケティング
【第七の法則】リーチとフリーケンシー
「ダイソン」の掃除機は、もはや知らない人がいないほどの掃除機だろう。デザイン、機能、企業イメージ、問題は価格だけだろう(笑)。いつかは欲しいと願った「掃除機」はダイソンだけである。
掃除機で有名になった。「ダイソン」の発明者であるジェームズ・ダイソンの場合はこんな感じだ。
【第一の法則】 "気づきの瞬間”は普段からの興味から訪れる
ダイソンは毎日見慣れているものでも、使いやすさを求めて、さらに改良を重ねるのが好きな男だった。ある日、ダイソンが掃除機をかけていた時、吸い込んだゴミが紙パックの網目を塞いでしまいゴミが吸えなかった。
【第二の法則】"熟成期間"を経なければ、ひらめきは訪れない。
ダイソンは、なんとか網目をふさがない方法がないかと思案する熟成期間に入る。
【第三の法則】"ひらめきの瞬間"は、何気ないところから。
ある日、塗装工場で「サイクロン」という飛び散った塗料を吸い込み集める機械を目にした。この原理を掃除機に使えると直感的に感じた。
【第四の法則】ひらめきを具現化するR&D
この原理を掃除機に応用できないかと考え、5年の歳月と5127台の試作品を経て世界初の紙パックのいらない掃除機を生み出した。
【第五の法則】製品とサービスの差別化
しかし、紙パックのいらない掃除機は値段が高く、売上げにはまったく結びつかなかったが、紙パックがいらないという点に、日本の大企業が興味を示した。
【第六の法則】社会的影響力のマーケティング
自国だけではなく、口コミが伝わりやすく、最先端に敏感な日本を営業にしたことが採算に乗った。初期モデルは20万円以上もする業務用掃除機であった。
【第七の法則】リーチとフリーケンシー
日本での成功をもとに、現在の「DC12」を世界35ヶ国で販売することができた。安くなったといっても、73800円(税込)という価格であり、吸引力が落ちないというサイクロン方式の特許もあり、一度使った人たちが、新たに買い足し、さらに人に勧めるということでヒットしている。
毎回、登場する起業家の行動のほとんどが、この法則性に適合する場合が多い。億万長者になる起業家たちは、単に金儲けをするために事業をはじめたのではなく、ユーモアや慈愛や創意と工夫に満ち溢れている点をこの番組は強調している。
喰っていくために働くのではなく、もっと、楽しくしたり、便利にしたり、社会に役立つことを考えて、飯が食えるという生き方は、とてもクリエイティブだと思う。
年度末の予算消化型の仕事をすればするほど、「億万のココロ」は、消えていくような気がしている今日この頃である。
http://www.ntv.co.jp/okuman/02_backnumber/050312/01.html
サイクロン イギリス
ダイソン社創業者兼会長 ジェームズ・ダイソン(57歳)
【プロフィール】
1947年英国ノース・ノーフォーク生まれ。パブリックスクールのグレシャム校に学び、王立美術大学(RCA)を卒業。上陸用高速艇、園芸用品を開発した後サイクロン技術を取り入れた掃除機を発表。93年にダイソン社設立。
【サイクロン開発まで】
ダイソンは毎日見慣れているものでも、使いやすさを求めて、さらに改良を重ねるのが好きな男だった。ある日、一輪車でゴミを運んでいて転倒。一輪車は、とてもバランスが悪い、そこで、究極の安定を求めタイヤを大きめの球体にした。
そして、「ボールバロー」完成。一年間で4万5千台、約1200万を売り上げた。
ある日、ダイソンが掃除機をかけていた時、なぜかゴミを吸わなかった。中のゴミを捨てたが吸わなかった。原因は、吸い込んだゴミが紙パックの網目を塞いでしまうからだった。そのため、空気の抜けが悪くなり吸引力の低下を引き起こしていた。
数日後、ダイソンはボールバローの塗装工場でサイクロンという飛び散った塗料を吸い込み集める機械を目にする。ダイソンは、この原理を掃除機に応用できないかと考え、5年の歳月と5127台の試作品を経て世界初の紙パックのいらない掃除機を生み出した。
この「Gフォース」という掃除機が販売されたのは日本だった。そして、Gフォースは91年にIntemational Design Fair賞を受賞する。1台2000ドルで販売された。
日本での収入をもとにダイソンは自分自身の名前で新しいモデルを国内で製造することにし、1993年6月自宅近くのウィルトシャーに研究センター兼工場を設立し、どんな細かいホコリ(タバコの煙ほどの微細粒子)であってもキャッチする掃除機の製造を開始。
こうして誕生したのが吸引力の低下する事の無い世界初の掃除機DC01である。以降、改良されながら現在のDC12にいたる。
【DC12について】
今、もっとも新しいモデルで価格は73800円(税込)。
ちなみに、DC12アレルギーというフトンツールのついたもの(価格77800)やフトンツールとソファーツールのついたDC12アニマルプロ(価格81800)などもある。
お近くの家電量販店で購入可。
【ダイソン社のデザイン】
今では、世界35ヶ国でダイソンの製品を購入できる。