どのチャンネルをまわしても、花田家のニュース番組だらけだ。
もう、国民も飽きていることだろう。
凶悪犯人が他人の家に立てこもっているかと思うくらいの報道クルーが部屋に詰めかけている。みのもんたさんの「朝ズバ」では朝からずっと実況中継である。彼がかかわるだけで、特別番組になるから不思議だ。しかし、忙しい朝の時間にはいやな展開だ。
他に重要なニュースは、ないのだろうか?政治は?経済は?他人の家のドタバタが、こんなにもニュースになるのはなぜだろうか?
ボクはこの手のニュースを「バラエティ型ニュース」と位置づけてみた。
「バラエティ型ニュース」は、日本のメディアには、必要なニュースのひとつだ。
なぜならば、次の大ニュースが登場するまで、しつこく取材しておけば、いくらでも話題が広がっていくので、制作しやすいニュースなのだ。
ニュース番組は、毎日違ったことを報道することが求められる。時間のフォーマットがあるからだ。事件の重要さではなく、決められた時刻をニュースに割り振るということが求められる。もちちん、制作側は、大事件がない場合を想定して、特集などを組む。オンエアーで、「本日は重大なニュースはありませんでした。よかったですね」とは絶対にいえないからだ。
「バラエティ型ニュース」は平和な証拠のひとつでもある。また、このニュースのおかげで大事なニュースが見えなくなってしまっている弊害もある。大型「バラエティ型ニュース」が起きている時ほど、法案などが通るのは、このせいだと思う。
バラエティ型ニュースの要素として、いくつかあげられる要素がある。
【自分との相似性】
双子山親方が、亡くなってからの貴乃花親族の騒動は、どこの家にも転がっている話題だ。しかも、表ざたにしたくない話題だ。この自分にも思い当たる点は重要だ。自分よりもさらに、窮地に立っている人を見れば見るほど、自分が救われる気になるからだ。
【いじめる対象の存在】
今回は、仲が良かった兄弟が、メディアで互いに憎みあっている姿がさらにヒートアップしているように感じられる。誰かをメディアでいじめている構図はバラエティ型ニュースとしては必須である。その言動がすべてバラエティ型である。ホリエモンVSフジテレビにもこの構造はあてはまる。遺族&メディアVSJR西日本もこの構造だ。
【真相や登場人物が多彩】
あらたな登場人物が登場することによって展開が変わるドラマ
性や新たな真実が発覚していく過程も求められている。
【人に伝達できるかどうか】
誰もが知っているニュースだから、こそ「差分」となる新トピックは、人に伝達することによって、話題になる。しかし、貴乃花の「差分」ニュースはそれほど楽しいものではなくなっている。バラエティ型ニュースは、人々のコミュニケーションツールとなっている。
【他に大ニュースがないこと】
たまちゃんや、レッサーパンダなどの癒し系ニュースと同様で、他に大ニュースがないことが絶対的な要素である。
よって、双子山親方のお家騒動は、次のバラエティ型ニュース登場までの、ニュース報道側の時間稼ぎなのである。
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投稿情報: xmlsjz jbhmxvdno | 2007-08-24 05:52 午後