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「宇宙戦争」本日世界同時公開!

TV-CMのスポット、世界同時公開ということで、本日より公開! 初回の上映に間に合いませんでしたが、これから渋谷の「渋東シネタワー」に向かいます。 スピルバーグ映画史上最高額の製作費1億3300万ドル(約138億円) yahoo!のユーザーレビューを見ると…☆が少なすぎ…。でも読まずに見てきます。 http://moviessearch.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=321599

「宇宙戦争」に見られる災害時の情報伝達

6月29日より全世界一斉公開となったスティーブン・スピルバーグ監督の「宇宙戦争」を見てきた。

 渋谷の11:00の回は、客の入りは 5割程度。しかも女性であれば水曜日の映画は1000円だ。レイトショウだと1200円、チケットショップで購入した前売り券だと1290円と、映画料金 もさまざまな時代を迎えている。1800円払う前に、ちょっとチケットショップに回り道するだけで、500円は浮くだろう。

 さて、この 映画である。宇宙人との戦争を描いてはいるが、家族との戦争も描いているダブルテーマの作品だ。トム・クルーズ扮(ふん)するレイは、別れた妻との間に出 来た息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)と娘レイチェル(ダコタ・ファニング)を預かっている間に、不気味な嵐と落雷に遭遇する。

  この時、脳裏によぎったのが、1995年の阪神大震災だ。震災直後、ラジオをつけたが、「兵庫県で大きな地震があった模様です。詳しい情報が入り次第お伝 えします」だけが、繰り返された。ラジオからは、限られた情報しか得ることはできなかった。当然、断電していたのでテレビは視聴ができなかった。

 道路が地割れし、建物が崩壊する。電気が途絶え、電子機器が動かず、何が起きたのかを推測できるのは、目の前で起きている事実だけである。

  ラジオで得られる情報はすべて「結果」である。目の前でリアルタイムに発生する異常事態に「対応」しているわけではない。しかし、事故や震災の規模を憶測 するには、非常に役にたつが、現場ではもっとリアルタイムの「対応」に関しての情報が必要であったことを記憶している。

 映画の中でも、 「ヨーロッパが大変なことになっている」とか、「日本の大阪で敵をやっつけたらしい」という情報は伝播されるが、大惨事に直面している人間にとっては、そ んなニュースは、どうでもいい情報である。目の前の惨事からなんとか抜け出したい。どうすれば、いいのかをスグに教えてほしい。ニュースは現場から外へ送 り出すだけではなく、現場に有効な知恵やノウハウを伝達するニュースメディアが必要だろう。

 目の前にいる2人の息子と娘。この2人を守 るということが、レイのすべてである。しかし、その父親の思いは素直には伝わらない。しかも息子は反抗期のまっさかり。離婚した父親とは確執がある。ここ では、問題を抱える冴えない父親像をトム・クルーズが見事に演じている。日本の「テレビ朝日」や米「CBS」も映画に登場するが、そんな惨事の中でも、テ レビ局は常に「スクープ」を追い求めている。

 米国のSF映画は「911」以降、大きく変わった。ローランド・エメリッヒ監督の「デイア フタートゥモロー」で、パニック映画が解禁された感があり、アメリカ流の勇気の見せ方をドイツ人監督が演出していた。「インディペンデンス・デー」でも同 じアメリカンな魂を描いていた。

 しかし、ユダヤ移民の血を引き継ぐアメリカ人、スピルバーグ監督は、容赦なく、宇宙人が殺戮を繰り返すシーンを、圧倒的な力を持つ者から逃げ惑う市民という手法で恐怖を残酷に描く。しかも、説明がなされないまま、一方的に攻撃を受ける。

 VFXの進化は、世界の終わりを圧倒的な破壊力で見せつける。「世界最強の国がたった2日でなくなるなんて…」という市民の言葉がすべてを物語る。

  娘が、惨事が起きた時に「テロ?」と質問するシーンも印象的である。人間は経験の中からしか、未来を推測できないからだ。避難した先で、息を潜める。沈黙 の恐怖との戦争がはじまる。逃げるか戦うかでも対立が起きる。パニック寸前の娘を前に、とある決断も父は迫られる。クルマを奪うために、仲間である人間同 士でも戦争がはじまる。

 客観的な説明のほとんどなされない惨劇映画ではあるが、実際の惨事に直面しているような、錯覚を与えてくる。見終わったあとに納得できるというタイプの映画ではないが、敵対的なETと人類。パニックに陥った人間。家族間の絆について考えさせられる映画であった。

 しかし、SF映画としてのストーリーは、不完全燃焼であった。

2005-06-29 カテゴリー: 映画 | 個別ページ | コメント (0)

TVから消えた女性の乳房

6月12日(日曜日)日曜洋画劇場「スピーシーズ/種の起源」

ボクはこの「スピーシーズ」は大好きな映画のひとつだ。『シル』役のナターシャ・ヘンストリッジの女エイリアンが、妊娠を目的に男を漁るというシチュエーションは、現実にはありえない光景であるが、それに近い状況が、手法は違うが、日本にもおき始めていることも確かではないだろうか?。
他にも女エイリアン系のセクシーものは、「ヒドゥン」「スペースバンパイア」「 フランケンフッカー」などがおすすめだ。劇場公開では確かR指定だったが、地上波TVでR指定がどこまで放送されるのかと興味をもって視聴した。

ナターシャ・ヘンストリッジの見事なカタチよい乳房を期待していなかったでけに、TV画面で確認できたのは、非常に驚きである。いや、かつては、乳房はTV放送に蔓延していたが、現在は、そんな番組を見ることはできない。かつては「11PM」、近いところでは、「ギルガメッシュナイト」。大人の時間帯では、いつも平気で「乳房」が蔓延していた。
その頃の乳房は、「TV」→「雑誌」→「ピンク映画」という露出度合いであった。
しかし、今や、「映画」→「雑誌」→「DVD」→「ネット」と選択肢が増えている状態だ。

ビデオ業界やアダルト業界の成熟に伴い、TV業界においては、企業スポンサードは、乳房提供番組にはCMをいれなくなった。いや、ブランドイメージを考えると、得策ではなかったからだろう。ネットでは、海外サイトのエロ動画が無尽蔵に入手できる時代にTVにその役割を誰も求めていない。

ネットでは、18歳以上かどうかのクリック選択を、18歳以下の中高生男子に求めることそのものがナンセンスである。誰もが、「乳房」以上の露出ものをネットで視認できる時代になっている。

米国のTVと同じように、公序良俗に反しない、暴力シーンもない、喫煙シーンも登場しない番組放送になるのも時間の問題であろう。

そこで、提案だ。
芸術として、母としての乳房もだめなのだろうか? アフリカの原住民のドキュメンタリーには、「ヘア解禁」以降、奇妙なぼかしは入らなくなった。巨匠のヌード絵画にも、修正ぼかしはなくなった。そんな「芸術的な乳房露出番組」はあってもいいのでは「スピーシーズ」を見ていて感じた。

シルの妖艶なボディに秘められた、「種の起源」にあやうく人類はメロメロにされるところが、TVでは、単なる「乳房露出」のサービスカットに終わってしまったのが残念で仕方がない。

みんなのレビュー
http://jtnews.pobox.ne.jp/movie/database/treview/re928.html

2005-06-13 カテゴリー: 映画 | 個別ページ | コメント (0)